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【CD】SYMBOL/THE SYMBOL

¥2,000 税込

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SYMBOL 1st Album「THE SYMBOL」

1.SDR feat.マーヤ
2.SYMBOLのテーマ
3.KICK OUT THE JAMS
4.ストリッパー
5.Sunny Boy Blues
6.YOUNG LEMMY feat. DJ HELLZBELLZ
7.Phantom Jet
8.THE KIDS
9.THE GREAT ESCAPE
10.Fight For Your Right
11.Bluesmobile
12.生活


SYMBOL are

KMC as Young Lemmy(Vo.)
ROCKY(Ba.)
Naoya Ogura(Gt.)
Yasuyuki Sugawara(Dr.)


THESYMBOL『SYMBOL』(Review:屋上屋慧)

毛羽立つビートに勃起する。俺の中の15歳が歓喜の雄叫びを上げている。2019年夏の終わり、THESYMBOLが最高の1stアルバムをブチ上げた̶̶

THESYMBOLはKMC(Vo),小倉直也(Gt/MASSOFTHEFERMENTING),山下”ロッキー”貴大(Bs/THEWEMMER,andmore),菅原(Dr/ecke)によって結成されたロックバンド。2018年3月より活動を開始し、個々のスケジュールの合間を縫ってライヴやレコーディングを行ってきたという。集まった顔ぶれからして「一体どんな音を出すんだろうか」と期待せずにはいられなかったが、送られてきたデモテープは腰抜かすほどロックンロールな快作だった! 出音はもれなく爆音。パワーコードの絨毯爆撃に脳ミソが焦げ付きそうな1枚。あまりある音圧のため、通しで聴けばグッタリすること間違いない本作だが(笑)、ライヴはもっともっとスゴい。去る9月に来阪した際には、マーヤこと小山雅史(KINGBROTHERS)も共演しての圧巻のステージを見せつけ、ハコを熱狂の渦に叩き込んだ。本作は「音楽もいいが、ライヴがいい」と自負する彼らの快進撃を印象付ける、橋頭堡の1枚だ。

わずか30分強のアルバムを駆け抜ける、必殺の12曲。いっそ読むより聴いてしまった方が早いかもしれないが、ダイジェストでレビューしてみよう。KMCの最高のアジテーションと共に幕を開ける1曲目《SDR feat.マーヤ》は小山雅史を迎えてのK点越えな爆音チューン。聴き手の血の気をグイグイ高めて、続く《SYMBOLのテーマ》では〈ガキ共の小遣い巻き上げようぜ〉〈カネ、女、暴力、ロックンロール〉と露悪全開でフルスロットルに挑発する。《KICKOUTTHEJAMS》ではいにしえのMC5が完全憑依、リリックは猛毒を吐き散らす痛快な一曲に仕上がっている。KMCは自身のアルバム(『KMC!KMC!KMC!』)でも同名のトラックを上梓しているが、いずれも音楽シーンの死に体にツバを吐きかけるような不敵なアティチュードに変わりはない。是非聴き比べてみてほしい。

アルバム中盤からは16ビートの緩急がスリリングな《ストリッパー》、アルビニ風ドゥームな《Sunny Boy Blues》、ポエトリーなミドルチューン《Phantom Jet》など、バリエーション豊かなナンバーが目白押し。本作が、決して勢い一辺倒のアルバムではないことが分かるはずだ。《Fight For Your Right》などのオマージュ(?)な楽曲も聴いて楽しく、随所に散りばめられたレジェンドへのリスペクトに熱い気持ちがこみ上げてくる。中でも、死んだレミー・キルミスターに一切遠慮せず、爆音で冒涜の限りを尽くす《YOUNG LEMMYfeat.DJHELLZBELLZ》は本作のクライマックスと言えるだろう。小倉(Gt)は「まるで10代みたいな演奏なんで、面映ゆい気持ちもある(笑)」と冗談交じりに話していたが、良いオトナが本気でロック街道を爆進する姿は、俺には尊いとしか言い様がない。ジジイになってもキッズの気持ちを忘れないで、末永く世界中をロックしてください。

̶ We’re SYMBOL ! We play Rock’n Roll !

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